6/12の知事記者会見(査定結果発表)
令和5年6月12日に、山下知事は今年度予算の執行停止に関する査定結果の発表がありました。
三宅町の県立工科大学に関連するところのYoutubeリンクを以下に列挙。
★説明
説明1:県立工科大学の新設について
説明2:大和平野 三宅は地権者に説明に行っても良い
★Q&A
選挙結果と覚書、磯城郡3町とは協議を継続することで合意
議会、議論の結果、有益な意見を取り入れることも有り得る
教育関係者の反応
県外流出を抑える案 大学ではなく企業、魅力ある職場
費用対効果では不利な郡部への県としてのアプローチ
磯城郡に大学無しで企業誘致することの現実性
★知事の論理
大和平野中央については、
「産学官連携、県内企業育成、事業創出は、大学を作るのではなく新たな方策を調査検討」
「本当に産業の振興と雇用の確保につながる事を検討しよう」
「そもそも中南和の振興は、大学ではなく企業、魅力ある職場づくりにある。」
「地域もたぶんそれを望んでいる。」
質疑応答の中で、
中南和の振興には特効薬は無い。どうやって観光(インバウンド)を取り込むか、
もしくは、農林業を産業として成り立たせるか。といった事も言っていた。
★中南和をどうしてゆくか
要は、「大和平野中央の振興に、大学もサッカー場も不要。必要なのは企業誘致。」
一見、常識的だが、中南和の振興については、自由競争下で競争力の高い企業を呼べるようにするか、みずからの産業の競争力を高めるしかない、ということにすぎない。
「中南和をなんとかしよう」といった強い意思は感じられない。そのような社会や経済への根本対策は行なわず、広く薄く県費でサービスを充実させるという県政なのだろう。
たぶん、いつまでたっても、中南和、農林業への解は見いだせない。県政にそれを期待するのは酷な話という考えもあり、常識的といえば常識的。
これは、私の考える「みんなで豊かになる社会」への道とはちょっと違う。
★民主主義
一方で、ここまでの山下知事の動きは、ある意味民主主義的であり評価できる。
政治によって社会は変わるという事を具現化している。
もちろん選挙結果が全てではない。
知事に全権を委任しているわけではない。
県費で行う事業が全くトップダウンで決められて良いものではない。
この先、知事からの意思表示に対して、住民は対話を持って答えなければならない。
そしてその声をどのように行政に反映させてゆけるかが次の民主主義のステップになる。
特に、大和平野の案件などに関しては、
この先の中南和の振興をどのように考えてどういった対策を講じてゆくか
といった簡単に正解の出ない政治課題が横たわっている。
そんな事は国の仕事と言わず挑戦してほしい。
いや、県ぐらいのほうがちょうど良い単位だとも思っている。
2元代表制で広域行政を司るところなのだから。
住民、そして住民に最も近い基礎自治体が、
県が飴玉をくれると言っていた。
ある時、飴玉はダメと言われた。
だったら飴玉でなくても良いから何か甘いものをくれ。
何を与えてもらうかは県が決めること、
では寂しい限り。