「職業政治家小沢一郎」
「職業政治家小沢一郎」を読んだ。
田原本の図書館に蔵書あり。
作者は、佐藤章という朝日の元記者。(「一月万冊」というYoutubeチャンネルに出ています)
この本は、作者(佐藤章)の取材、インタビュー等によるもので、
「日本の政治を変えた男、小沢一郎が、2度の政権交代で、
やりたかったこと、やれたこと、やれなかったこと、を整理して
3度目の政権交代につなげるための本」
というもの。
今、なぜ、小沢一郎なのか?
3度目の政権交代を必要としている今だからこそ、小沢一郎を振り返ることが重要、
ということで、
現在の、私物化された政治についても言及されている。
以下、私の理解。
小沢一郎が目指したのは、
「予算編成を、官僚から、国民の(政府の)側に取り戻す」
であり、そのために、政治家の力を強める。と同時に、政治家への国民の監視強化。
すわなち、官邸主導と政権交代可能な選挙制度(小選挙区制)。
まず、選挙制度改革をやって、2度目の政権交代で、官邸主導、党と政府の関係見直し、
などをやっていった。
1年足らずで、民主党政権は自身の稚拙さと官僚の抵抗により変節し、後に下野することになる。
これらの改革の果実を拾ったのがアベ政権。
選挙制度は、小選挙区制となったものの、政治家への国民の監視機能は働かず、一部の政治家に
国家の私物化を許すこととなった。
これが、今までの流れ。
よくよく考えてみると、結局、政治改革、小沢一郎のやりたかったことに、
国民の民主主義意識、民度がついてゆけなかったということなのか。
国民みんなが、一から、民主主義の勉強をして、経験を積んでゆくしかない。
それこそ、地方の出番、地方の役割が重要ですね。
住民による地方行政の監視、政治参加の先に、国の改革があるのかもしれない。
田原本の図書館に蔵書あり。
作者は、佐藤章という朝日の元記者。(「一月万冊」というYoutubeチャンネルに出ています)
この本は、作者(佐藤章)の取材、インタビュー等によるもので、
「日本の政治を変えた男、小沢一郎が、2度の政権交代で、
やりたかったこと、やれたこと、やれなかったこと、を整理して
3度目の政権交代につなげるための本」
というもの。
今、なぜ、小沢一郎なのか?
3度目の政権交代を必要としている今だからこそ、小沢一郎を振り返ることが重要、
ということで、
現在の、私物化された政治についても言及されている。
以下、私の理解。
小沢一郎が目指したのは、
「予算編成を、官僚から、国民の(政府の)側に取り戻す」
であり、そのために、政治家の力を強める。と同時に、政治家への国民の監視強化。
すわなち、官邸主導と政権交代可能な選挙制度(小選挙区制)。
まず、選挙制度改革をやって、2度目の政権交代で、官邸主導、党と政府の関係見直し、
などをやっていった。
1年足らずで、民主党政権は自身の稚拙さと官僚の抵抗により変節し、後に下野することになる。
これらの改革の果実を拾ったのがアベ政権。
選挙制度は、小選挙区制となったものの、政治家への国民の監視機能は働かず、一部の政治家に
国家の私物化を許すこととなった。
これが、今までの流れ。
よくよく考えてみると、結局、政治改革、小沢一郎のやりたかったことに、
国民の民主主義意識、民度がついてゆけなかったということなのか。
国民みんなが、一から、民主主義の勉強をして、経験を積んでゆくしかない。
それこそ、地方の出番、地方の役割が重要ですね。
住民による地方行政の監視、政治参加の先に、国の改革があるのかもしれない。
積極財政
久々の更新。(エンデの遺言、以来になります。)
昨年12月のことですが、
「積極財政をどのように考えるか ―MMTに関する報告と討論―」
というWEBセミナーに参加しました。
経済学者の朴勝俊✕建部正義✕岡本英男が、積極財政やMMTの是非に迫るシンポジウム。
とのことでした。
朴先生の講義、そのダイジェスト版が、公益財団法人政治経済研究所のYoutubeチャンネルに
「財政破綻論」は本当か?
として掲載されています。
朴先生ご自身お気に入り?の、
政府と民間のバランスシート(資産負債部分のみ)を用いて、
『徴税とは何か』、
『国債とは何いやか』、
『徴税で国債を返すということは何を意味するか』
を説明してくださいました。

徴税は、世の中からお金を吸い上げる手段。
国債発行は、世の中にお金を供給する手段。
徴税で国債を返すという行為は、世の中からお金を少なくするということ。
国債を日銀が市中から買い取るということは、統合政府のバランスシート中の、
国債が準備預金に変わるだけ(マネーサプライの量には直接影響しない)など。
MMTや、積極財政に対して、
「すでに、アベノミクスで、こんなに金融緩和してるやん。まだばらまくつもり?」
「いやいや、アベノミクスは、ちっともマネーサプライ(世のお金の総額)を増やしていないのです」
といった会話が聞かれましたが、この図で説明されるとすっきりします。
(国債の日銀買取は、マネタリーベースを増やすが、マネーサプライは変わらない)
アベノミクス初期は、金利低下に作用することでマネーサプライの増加には寄与したかもしれないが、
その先は、財政出動を伴わない限り、マネーサプライの増加には寄与しない、ということのようだ。
結局は、
『お金って何なん?』に対しての認識。
すなわち、金本位制から管理通貨制にしくみは変わったが、
人は、モノとしてのお金、という認識から脱却出来ず、信用としてのお金を扱いかねている、
というのが、現在の状況なんだと思います。
①「貨幣は国家の創造物である」ことを認知した上で、
②財政政策は、未来への公共投資に使う
ことの合意形成が重要なnんだろうと思いました。
朴さんの講義は、1回で解った気にならず、10回ぐらい見ないといけないと思っています。
(そういった意味で、ダイジェスト版には入っていませんが、岡本英男さんの発言にも強く同意しました。)
ベーシックインカムの話、大西つねきの考え、エンデの話なんかにも連なる話です。