今年忘れてはならないもう一つのこと
12/20に活動報告で、今年の振り返りを書きましたが、もう一つ、忘れてはならないことがありましたので、ここに記します。(あえて、きびしい事を書きます。)
「学童保育委託のプロポーザル審査」の件です。
結局のところ、
- 委託先選定において、一旦決せられた審査会の結果を、審査会を再開することなく変更した。
- 一旦決せられた審査会の結果(点数表)は、いまだに「無い」としている。
- 町長は、この変更過程がしるされていない、審査会結果の文書を決裁した。(決裁文書には、変更があった事自体が記されていない。)
- 監査は、上記の事実に対して、「問題ない」と判断した。(監査も結局は行政の一機関)
そして、10月に再度、住民監査請求が出されましたが、「棄却」(すなわち「監査」はしない。)されたようです。次は、訴訟?
町はこの12月に令和4年度の予算編成方針を出し、「ビジョン・ミッション・バリュー」を明確にするとの発表がされていました。
その中のバリュー(価値)は、「ビジョンやミッションを実現するためにとるべき思考や行動の指針」というもので、対話・挑戦・失敗、と記されています。そして、失敗、の説明として、失敗は次の挑戦への糧となる「経験」、と記されています。
そのとおりだと思いますが、その前に、失敗を失敗と認識する必要があります。
本件で認識された失敗は、
- 「ルールに無い手順を取ってしまった」(担当)
- 「1回目の採点表を廃棄してしまった」(担当)
- 「そもそも、ルールがあいまいであった」(規約類)
と言われているが、それだけだろうか?
- 「中抜きの(変更した過程が一切記されていない)審査結果報告を、町長以下役職者が決裁したこと」
- 「『廃棄したから無い』を最後まで通したこと」
- 「再三にわたり、改める(再調査する)機会が与えられたにもかかわらず放置したこと」
を失敗と取るか、そうでないか?
いずれにせよ、これらの状況を認識して、次の挑戦への糧となる「経験」としていただきたいと願うばかりです。
令和3年度の振り返り
活動報告を作成しました。
令和3年度の振り返りということで、水道、MiiMo、大学誘致などについて書いています。
磯城3町での水道事業団が設立された年に、磯城3町単位でスーパーシティに応募??
※PDFはこちら
テーマ : 政治・地方自治・選挙
ジャンル : 政治・経済
スーパーシティのリンク集
スーパーシティ関連情報(リンク集)を掲載します。
◆スーパーシティの内閣府ページ
◆スーパーシティ法案(可決までの流れ)
◆スーパーシティによるデジタル化は市民と公共、企業の関係をどう作り替えるのか(中山徹)
◆スーパーシティメディア(民間)
◆スマートシティ(NEC)
◆スーパーシティ(アクセンチュア)
◆デジタル田園都市(内閣官房)
※他にも、「スーパーシティ」で検索すると、1次募集を見直して2次募集を出した自治体の記事が、
たくさん出てきます。 よそは、あんな事、こんな事を考えているんだ、と参考になります。
※解説、論評
※室伏謙一「デジタル田園都市国家構想」の闇
三宅町が「スーパーシティ」に!?
奈良県立大学の理工系学部が近鉄石見駅付近に誘致されて、三宅町がスーパーシティになる?!
否、スーパーシティは、住民がみずからの手でしか作れないもの。
令和3年11月5日、「大和平野中央スーパーシティ構想コンソーシアムキックオフ会議」があり、県と磯城3町が『スーパーシティ』への道を歩みはじめました。

ところで、「スーパーシティ」って何なのでしょう?
関連するキーワードに、スーパーシティ法案(正式名「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律案」)、スーパーシティ構想、スマートシティ、などがあります。
イメージとしては、IT等の先端技術を町レベルで実装して利便性を上げ経済発展を図るといったスマートシティを、より強力にしたものがスーパーシティ構想であり、内閣府のWEBでは、それを、「まるごと未来都市」と言い、荒井知事は答弁の中で、「先端的サービスの実行と広範囲かつ大胆な規制制度改革」がポイントと言っています。
スーパーシティ法案は、2019年に2回にわたり廃案となった後、2020年5月にコロナ禍の中で可決されたもので、強い反対意見も出ていたものです。正式名が、国家戦略特別区域法の改正法案であり、そもそも特区は、経済活性化のために特別にその区域だけ規制を緩めるというものです。スーパーシティでは、その規制緩和をより広範囲に強力に進める代わりに、地元の議会や住民の合意が前提となるようです。
そもそもは、奈良県立大学の理工系学部を設置(誘致)する話だったのが、県が大学のコンセプトを、「スタートアップビレッジ」とし、就学のみならず、その先の起業、産業育成につなげようという話になり、その後、スーパーシティ構想に手をあげようという風になっていったようです。
この11月の県議会で、今井光子議員が、知事に質問されています。
「なぜ、急に、スーパーシティ構想になったのか?」
「スーパーシティは、十分な住民合意が必要なものと考えるが、いかがなものか?」
それに対し、荒井知事は、
「大和平野中央プロジェクトのR4年の予算要求を国に出した時に、スーパーシティを紹介された。目指すところが似通っており、今年度、再募集があるとのことで判断した。」
「大和平野中央プロジェクトは地元からは熱い支援を受けている。それをさらに進めるスーパーシティでも3町から熱い支援をいただいている。ひきつづき、各町長には地域住民の意見を広く聞き、把握していただき、県としても各町と連携して取り組んでまいりたい。」
と答弁されています。
一方、町のほうでは、私が12月議会で質問に立ちましたが、基本方針として、
「県が進めるスタートアップビレッジの構築を共に目指す。」で、
住民参画については、
「地域の皆様方とは今までにもまちづくりトークやタウンミーティング等を通じて本プロジェクトへのご意見等を頂戴し県へもそれらをお伝えしている。今後も都度意見交換の場を設けてまいりたい。」という回答。
加えて、住民の間で大学を核にしたまちづくりの議論が沸いてくるような仕組み作りについて
問うたところ、「ご意見として承って今後の検討材料の一つとさせていただきます。」という回答でした。
私も、住民の行政への参画について、行政のほうから手取り足取りとやかく言うものではない。行政が出来るのは、背中を押すような行為だけであり、要は住民の本気度、何人の住民が本気になるか、だと思っています。
住民の側から、このスーパーシティの話を、ポジティブに受け止めつつ、良い点、注意する点を広く深く学び、また、いろんなアイデアを出し合って、進めてゆかねばなりません。もちろん、私も、その先頭に立って、やってゆきたいと思っています。
スーパーシティ話が契機となって、三宅町に住民自治の花が咲き乱れることこそ、別の意味で、『三宅町がスーパーシティになる!』のかな、と思ったりしています。
この機会に、他市町村の提案内容や、企業(NECやアクセンチュア、ほか)、海外の例、そして、警鐘を鳴らす記事、などから多くを吸収して夢を膨らませてゆきたいと思います。
参考資料
◆スーパーシティ関連
◆奈良県議会
・11月定例会、12月7日、代表質問、今井議員 スーパーシティの質問 今井議員の29分ごろ
・9月定例会 10月8日、補正予算 スーパーシティのコンソーシアムの企画運営委託への反対意見 10/8の25分ごろ
◆三宅町議会(会議録)
奈良県立大学の磯城郡への設置について、三宅町としての精査状況の質問(大学側の提案(規模、分野、学部数、成算)、県の目指すもの、町の目指すもの)P59~
奈良県立大学誘致の進捗について P56~
◆スーパーシティ関連(参考)
※他にも、「スーパーシティ」で検索すると、1次募集を見直して2次募集を出した自治体の記事が、たくさん出てきます。 よそは、あんな事考えているんだ、こんな事考えているんだと、正月に、一個一個読んでみるのもおもしろいと思います。
令和3年度第四回定例会(12月議会)報告
11月30日から12月10日にかけて第4回定例会(12月議会)が開かれました。
私は、11月30日に一般質問で、奈良県立大学工学部設置のこと、ミーモのグランドオープンのこと、個別施設計画のこと
を聞きました。
答弁は、相変わらずのものでしたが、私の思いは語らせていただきました。
その一部でも、何人かの人に伝わればと思って、やっています。
大和平野中央プロジェクトについては、今回、「スーパーシティ構想」にグレードアップされていますので、しっかりと学び、監視し、出来れば誘導してゆきたいと思っています。
それから、12月10日には、国の決めた、児童手当総額10万円支給に関連する補正予算が追加議案として上がり、予算内容を質問した上で、意見を述べさせてもらいました。
18歳までの子ども(約800名)のいる世帯に、現金5万円を配るのに、システム改修の委託料が約44万円と、振込み手数料が約12万円かかるとのことでした。委託料、手数料もすべて国庫支出金(国から支出される)です。
いくら国の支出金だからといって、2回に分けて振り込むと、作業の委託料や振込手数料が倍かかることなど含め、この先のクーポン券で支給するなどと言った話などは、よく吟味して実施していただくようお願いしておきました。
後に、国が1回での現金支給(振込)を認めたので、なんとか年内10万円の一回振込に持ち込めたようです。
間に合って、なによりでした。