地方創生フォーラムin奈良(藤山浩氏)
10月26日(金) 橿原の文化会館で、
地方創生フォーラムin奈良
中山間地域における「稼ぐ力」と「住み続けられる仕組み」づくり
というのがあり、行ってきました。


元々のお目当ては、藤山浩さんの基調講演でしたが、その後のパネルディスカッションも、冒頭の地域活性化センターの紹介も、いろいろとためになるものでした。(パンフレットをご参照ください)
藤山浩さんは、以前に「田園回帰1%戦略」という本を読み、惹かれていたものですが、今回、生でお話を伺うことで、非常にエネルギッシュな方であると感じました。
ご出身が、島根県の中山間地で、ちょっと前まで、「島根県中山間地域研究センター」、今は「持続可能な地域社会総合研究所」で活動されているとのことでした。
現在、過疎地と言われている大抵のところは、人口の1%の定住増を図ることで、人口は安定する。
1%の定住増は、地域としての1%の所得増を伴なうもので、逆に、地域の経済循環を分析して所得の1%増対策をとることが、1%の定住増の対策となる。
大規模な宅地造成や企業誘致を行なうのではなく、「小さな拠点づくり」と、その拠点単位での人口定住策を取ってゆく。
「小さな拠点」として、複数の集落からなる自治会が、自治会の機能を超えて、収益事業、空家対策、産業などに機動的に対応できる会社組織を立ち上げて、人口と経済を取り戻している例を、いろいろと紹介してくださった。
お話を伺いながら、私は、近鉄石見駅前を中心にして、石見、三河、伴堂1、2丁目に高等技術専門校に加わっていただき、「小さな拠点」づくりの活動を行なってゆくのが良いのではないかと、思いを巡らしていました。
2018年3月には、新しい本「循環型経済をつくる」というのを出されているようなので、読んでみようと思っています。



地方創生フォーラムin奈良
中山間地域における「稼ぐ力」と「住み続けられる仕組み」づくり
というのがあり、行ってきました。



元々のお目当ては、藤山浩さんの基調講演でしたが、その後のパネルディスカッションも、冒頭の地域活性化センターの紹介も、いろいろとためになるものでした。(パンフレットをご参照ください)
藤山浩さんは、以前に「田園回帰1%戦略」という本を読み、惹かれていたものですが、今回、生でお話を伺うことで、非常にエネルギッシュな方であると感じました。
ご出身が、島根県の中山間地で、ちょっと前まで、「島根県中山間地域研究センター」、今は「持続可能な地域社会総合研究所」で活動されているとのことでした。
現在、過疎地と言われている大抵のところは、人口の1%の定住増を図ることで、人口は安定する。
1%の定住増は、地域としての1%の所得増を伴なうもので、逆に、地域の経済循環を分析して所得の1%増対策をとることが、1%の定住増の対策となる。
大規模な宅地造成や企業誘致を行なうのではなく、「小さな拠点づくり」と、その拠点単位での人口定住策を取ってゆく。
「小さな拠点」として、複数の集落からなる自治会が、自治会の機能を超えて、収益事業、空家対策、産業などに機動的に対応できる会社組織を立ち上げて、人口と経済を取り戻している例を、いろいろと紹介してくださった。
お話を伺いながら、私は、近鉄石見駅前を中心にして、石見、三河、伴堂1、2丁目に高等技術専門校に加わっていただき、「小さな拠点」づくりの活動を行なってゆくのが良いのではないかと、思いを巡らしていました。
2018年3月には、新しい本「循環型経済をつくる」というのを出されているようなので、読んでみようと思っています。



「循環型経済」をつくる が、奈良県立図書情報館にあったので、さっそく借りました。
以下は、はじめに、のページの内容です。
藤山先生がおっしゃっていることが要約されていると思います。
現在、人口減少に悩む地方の多くの地域では、待ったなしで人口の取り戻しがもとめられる状況にあります。私は人口安定化を実現するためには、UターンやIターンによって年間に地域の人口の1%程度の定住増(人口の取り戻し)を実現すればよいこと、そしてその定住家族を養うために地域において1%の所得増が求められることを、具体的な目標として提唱しました。(『田園回帰』1%戦略)。この戦略は過疎化を乗り超える具体的なシナリオとして、多くの自治体やk地域で取り入れられています。
現在、現場の住民や行政の方は、何とか地域の人口取り戻しと、そのために必要な所得増加を実現できないかと考え、日々具体策を探していることと思います。
本書は、従来からよくある地域経済活性化の指南本のように、何か派手な工場誘致や観光振興あるいは特産品開発を行って、地域外からどんどん稼がなくてはダメだという主張はしません。地域経済が衰退してきた真の原因は、むしろ中から外へとどんどん所得が流出しているところにあると考えています。そして、地域経済循環、つまりもっと地域の中でお金がぐるぐる回る仕組みを作ることが、地域の所得増加(取り戻し)の確実な一歩と考えているのです。
他人様のお金を当てにする前に、まずは自分たちのお金の使い方を見直すべきではないでしょうか。よく考えてみると、昔はほとんど地域内で自給していた食料やエネルギーも、いまは大部分を地域外から買っていませんか? それでは、特定の産業でいくら地域外から稼いだとしても、「穴の開いたバケツで水を汲む」ようなものです。
本書では、まず、そうした地域の中から外への所得流出の構造を明らかにします。次には、どうしたら地域の所得を取り戻せるのか、域内生産を高めることのできる食料やエネルギー分野を中心に考えていきます。そして、地域経済循環を考える体制づくりや福祉なども含めた地域全体におけるお金の流れも論じていきたいと思います。最後には、今後求められる持続可能な地域社会を実現する長期的な構想についても紹介します。
本書は、わかりやすさを優先して、図表を多く使っています。そして、基本的にひとつの事柄を見開きで説明するように編集しています。文章での説明を長々と展開することは避けています。もっと詳細に理論や手法を学びたいという方は、関連する報告書などをひもといていただければ幸いです。
それでは、地域経済循環を創るための扉を開いてください。
ひとりでも多くの方が、この本を手に取っていただければと思います。(議会図書にも入れてもらう予定です。)
以下は、はじめに、のページの内容です。
藤山先生がおっしゃっていることが要約されていると思います。
現在、人口減少に悩む地方の多くの地域では、待ったなしで人口の取り戻しがもとめられる状況にあります。私は人口安定化を実現するためには、UターンやIターンによって年間に地域の人口の1%程度の定住増(人口の取り戻し)を実現すればよいこと、そしてその定住家族を養うために地域において1%の所得増が求められることを、具体的な目標として提唱しました。(『田園回帰』1%戦略)。この戦略は過疎化を乗り超える具体的なシナリオとして、多くの自治体やk地域で取り入れられています。
現在、現場の住民や行政の方は、何とか地域の人口取り戻しと、そのために必要な所得増加を実現できないかと考え、日々具体策を探していることと思います。
本書は、従来からよくある地域経済活性化の指南本のように、何か派手な工場誘致や観光振興あるいは特産品開発を行って、地域外からどんどん稼がなくてはダメだという主張はしません。地域経済が衰退してきた真の原因は、むしろ中から外へとどんどん所得が流出しているところにあると考えています。そして、地域経済循環、つまりもっと地域の中でお金がぐるぐる回る仕組みを作ることが、地域の所得増加(取り戻し)の確実な一歩と考えているのです。
他人様のお金を当てにする前に、まずは自分たちのお金の使い方を見直すべきではないでしょうか。よく考えてみると、昔はほとんど地域内で自給していた食料やエネルギーも、いまは大部分を地域外から買っていませんか? それでは、特定の産業でいくら地域外から稼いだとしても、「穴の開いたバケツで水を汲む」ようなものです。
本書では、まず、そうした地域の中から外への所得流出の構造を明らかにします。次には、どうしたら地域の所得を取り戻せるのか、域内生産を高めることのできる食料やエネルギー分野を中心に考えていきます。そして、地域経済循環を考える体制づくりや福祉なども含めた地域全体におけるお金の流れも論じていきたいと思います。最後には、今後求められる持続可能な地域社会を実現する長期的な構想についても紹介します。
本書は、わかりやすさを優先して、図表を多く使っています。そして、基本的にひとつの事柄を見開きで説明するように編集しています。文章での説明を長々と展開することは避けています。もっと詳細に理論や手法を学びたいという方は、関連する報告書などをひもといていただければ幸いです。
それでは、地域経済循環を創るための扉を開いてください。
ひとりでも多くの方が、この本を手に取っていただければと思います。(議会図書にも入れてもらう予定です。)
テーマ : 政治・地方自治・選挙
ジャンル : 政治・経済