H30年3月議会の報告
3月23日、平成30年の第一回定例会(3月議会)は、一般会計予算等を可決し18日間の日程を終え、閉会しました。
一般会計(概要、予算書)は、
・総額は35億4000万円で、前年度より1億3000万円の減。
・負債額は、約31億9000万円から約32億6000万円に7000万円ほどの増加。
・基金は、20億円程度を維持。
というもの。
新規の起債額は約3.7億。そのうち、過疎債が2.1億となっています。
過疎債は、その70%を後で国が交付税として充当してくれるという有利なもので、その2.1億のうち、2/3にあたる1.4億は従来からの負債分の借換えのイメージ、1/3の7000万円が新規債権として負債総額を膨らませているもの、ととれます。
数値的に負債は少し膨らんでいるが、実質負担額は下がっているのではないでしょうか。
過疎債は、昨年度の途中(9月ごろ)から使用できるようになり、H29年度予算では、補正予算で1.32億ほどを使用(全て借換え)、H30年度は2.13億の使用、ということになります。
全体(総額等)は、可もなく不可もなく落ち着くところに落ち着けたという感じ。
内容的には、将来に向けて、過疎対策も交えて何個かの事業に着手した点は、評価できると思っている。個々の進め方、意思決定のプロセス、には問題が無いわけではないが、この先、修正の効くレベルと考えます。
以下、個別に何点か記しておきます。
◆消費税の地方配分方法の見直しに伴い、平成30年度はいくらか収入が増えるはずだが、現時点では予算計上されておらず、後日補正予算で対応されてゆく予定。(2000万円程度と聞いているが、東京都が1000億削られたということからすると、7000万円ぐらい入ってきても良さそうだが、県と折半で3500万、というところかな?) その際の補正では、入ってきたからと言って使うわけでもなく、基本的には、繰入/繰越での調整で考えているとのこと。
◆平成30年度としては予算の大枠に変わりは無いものの、今後の事業としてスタートを切るものが何点か現れました。
1)複合施設
昨年より持越されている「学童保育施設」を、複合施設として整備する方針が打ち出されました。
複合施設整備のアンケート、ヒアリング、ワークショップの結果を受けて決断した、とのことでしたが、「唐突」の感を否めません。
その経緯については、3月中にホームページに公開されるとのことです。
今のところ、タイムスケジュールは、平成30年度中に基本計画を策定する、とのこと。
2)石見駅
道路整備の最終段階と合わせて、踏切工事(約1.2億)に入るとのこと。
また、今後の活用方法について住民との対話を図るためワークショップ等を実施予定。
私個人の感覚としては、今までは「地面の整備」にすぎない。これから、やっと、「駅前機能の整備」が始まる。
駅前機能の整備次第で、今まで地面に吸われていった税金が有効に生きるかどうかが決まると思っています。昨年9月に作られた都市計画マスタープランでは、ロータリー整備、道路拡幅と合わせて「生活利便施設の立地誘導」というのも記されていました。
3)三宅一号線
京奈和三宅インターの東側、近鉄の踏切から三河橋に至る町道1号線の拡幅を計画するとのこと。
今年度は、測量等2000万円の予算。(5ヵ年、総額は9億円程度、三河橋架替含む)
4)小学校エアコン設置
当初、20教室で5000万円と言われていたもの。28教室とのことで7000万円ぐらいになってしまう
のかも。また、維持費も気になるところ。今年度は、まず設計の予算として240万円が計上されている。
昨年の、「耐震工事」、「イノベーション部」、「プロモーション」、が並んだ予算に比べると、まちづくりとしても、過疎対策としても、実のあるものだと思っています。
これからの三宅町を考えた場合、やるべきことは結局は「過疎対策」に尽きるのではないでしょうか。
過疎対策といっても、なにがなんでも人口を増やさねばならない、と言っているわけではありません。
持続可能な、三宅の規模に見合った、三宅らしい姿で、皆が将来に夢を持てるようにする過疎対策です。
過疎の原因は、近隣に流入人口を持ってゆかれているからと推測しています。
ちょっとしたことで、転入先が、三宅町から田原本町に変わってしまう。
複合施設も駅前開発も町道整備も、やり方次第で過疎の緩和にもなるし、さらなる過疎の原因にもなる。ちょっとしたことだと思う。
一般会計(概要、予算書)は、
・総額は35億4000万円で、前年度より1億3000万円の減。
・負債額は、約31億9000万円から約32億6000万円に7000万円ほどの増加。
・基金は、20億円程度を維持。
というもの。
新規の起債額は約3.7億。そのうち、過疎債が2.1億となっています。
過疎債は、その70%を後で国が交付税として充当してくれるという有利なもので、その2.1億のうち、2/3にあたる1.4億は従来からの負債分の借換えのイメージ、1/3の7000万円が新規債権として負債総額を膨らませているもの、ととれます。
数値的に負債は少し膨らんでいるが、実質負担額は下がっているのではないでしょうか。
過疎債は、昨年度の途中(9月ごろ)から使用できるようになり、H29年度予算では、補正予算で1.32億ほどを使用(全て借換え)、H30年度は2.13億の使用、ということになります。
全体(総額等)は、可もなく不可もなく落ち着くところに落ち着けたという感じ。
内容的には、将来に向けて、過疎対策も交えて何個かの事業に着手した点は、評価できると思っている。個々の進め方、意思決定のプロセス、には問題が無いわけではないが、この先、修正の効くレベルと考えます。
以下、個別に何点か記しておきます。
◆消費税の地方配分方法の見直しに伴い、平成30年度はいくらか収入が増えるはずだが、現時点では予算計上されておらず、後日補正予算で対応されてゆく予定。(2000万円程度と聞いているが、東京都が1000億削られたということからすると、7000万円ぐらい入ってきても良さそうだが、県と折半で3500万、というところかな?) その際の補正では、入ってきたからと言って使うわけでもなく、基本的には、繰入/繰越での調整で考えているとのこと。
◆平成30年度としては予算の大枠に変わりは無いものの、今後の事業としてスタートを切るものが何点か現れました。
1)複合施設
昨年より持越されている「学童保育施設」を、複合施設として整備する方針が打ち出されました。
複合施設整備のアンケート、ヒアリング、ワークショップの結果を受けて決断した、とのことでしたが、「唐突」の感を否めません。
その経緯については、3月中にホームページに公開されるとのことです。
今のところ、タイムスケジュールは、平成30年度中に基本計画を策定する、とのこと。
2)石見駅
道路整備の最終段階と合わせて、踏切工事(約1.2億)に入るとのこと。
また、今後の活用方法について住民との対話を図るためワークショップ等を実施予定。
私個人の感覚としては、今までは「地面の整備」にすぎない。これから、やっと、「駅前機能の整備」が始まる。
駅前機能の整備次第で、今まで地面に吸われていった税金が有効に生きるかどうかが決まると思っています。昨年9月に作られた都市計画マスタープランでは、ロータリー整備、道路拡幅と合わせて「生活利便施設の立地誘導」というのも記されていました。
3)三宅一号線
京奈和三宅インターの東側、近鉄の踏切から三河橋に至る町道1号線の拡幅を計画するとのこと。
今年度は、測量等2000万円の予算。(5ヵ年、総額は9億円程度、三河橋架替含む)
4)小学校エアコン設置
当初、20教室で5000万円と言われていたもの。28教室とのことで7000万円ぐらいになってしまう
のかも。また、維持費も気になるところ。今年度は、まず設計の予算として240万円が計上されている。
昨年の、「耐震工事」、「イノベーション部」、「プロモーション」、が並んだ予算に比べると、まちづくりとしても、過疎対策としても、実のあるものだと思っています。
これからの三宅町を考えた場合、やるべきことは結局は「過疎対策」に尽きるのではないでしょうか。
過疎対策といっても、なにがなんでも人口を増やさねばならない、と言っているわけではありません。
持続可能な、三宅の規模に見合った、三宅らしい姿で、皆が将来に夢を持てるようにする過疎対策です。
過疎の原因は、近隣に流入人口を持ってゆかれているからと推測しています。
ちょっとしたことで、転入先が、三宅町から田原本町に変わってしまう。
複合施設も駅前開発も町道整備も、やり方次第で過疎の緩和にもなるし、さらなる過疎の原因にもなる。ちょっとしたことだと思う。