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地域の自治のこれからを考えるフォーラム

11月19日、政策研究ネットワーク「なら・未来」が主催する、地域の自治を考える連続セミナーの第13回目、
「地域の自治のこれからを考えるフォーラム」に参加してきました。
IMG_1379.jpg

最初に、基調講演として、「これからの自治体運営と地域自治の可能性」、があり、そのあと、
地域自治に関するパネルディスカッションが行なわれました。

基調講演では、大学の先生が、「地方自治の本旨」といったところから、体系的に説明してくださいました。
私の理解の範囲で、簡単にかいつまむと、以下のようになります。

地方自治には、団体自治と住民自治、がある。
団体自治は、団体(=地方公共団体)が自治を行うこと。
住民自治は、自治を行う団体(=地方公共団体)を、住民が民主的に統制すること。
このしくみが、いろんな意味で危機をむかえる中で、それらを補うなどのために、
地域住民がみずから行う地域自治というものが各地で登場してきている。
地域自治は、地域住民による任意の民間団体。 従来からある、地域毎の班、自治会、自治会連合会、などや、
小学校区単位程度の規模での、こども会、PTA、婦人会、老人クラブ、など。

特に、平成の大合併などで、団体自治が、地域の細かな対応が行えなくなり、自治会に行政サービスの一部機能を委譲するような動きが広がり、主に、小学校区単位ぐらいの規模で、自治協議会、とか、自治振興会、というものが組織されるようになってきた。(以下、自治協議会、と称す)

この、自治協議会、というもの、従来の自治会の集合体(=自治会連合会、自治会長会)ではなく、小学校区内の他の任意団体(子ども会、PTA、婦人会、老人会、民生委員、防犯)をも束ねるようなもののようである。

立ち上げにあたって、地方自治体と自治協議会の関係、役割分担、自治会と自治協議会との関係、役割分担、がなかなか整理できなかったり、立ち上げたのもの、やはり、これらの関係を明確にする必要が生じてきている、ということらしい。

パネルディスカッションでも、住民による、住民のための自治の仕組みづくりを求めて、いろんな経験が語られました。
もともと、奈良市で、自治連合会が働きかけて、「地域自治協議会」に関する条例化を行おうとして議会に否決された、
などが、このセミナーの背景にあったようです。

IMG_1380.jpg

常日頃から、自治会って何なんだろう?
と思っていた私ですが、あらためて、自治会の可能性をイメージすることができました。
「地域自治組織は、自治体の下部組織ではなく、自治体を民主的に統制する役割を負うべき」
「あくまでも任意団体であり、民主的である必要はあるが、結局は、自治体への圧力団体である」
「自治体を統制する役割を負うためには、有力な圧力団体であることは不可避」

バランスをとることは大切だが、それなりに民主的に、圧力団体としてたくましく、が、自治体のあるべき姿なのかもしれない。

テーマ : 政治・地方自治・選挙
ジャンル : 政治・経済

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ごあいさつ
松本健(まつもと たけし)です。

町議会、自治会等を通して、

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奈良県磯城郡三宅町三河613

TEL. 090-8452-5455

E-mail. matsumo.take@gmail.com

プロフィール
松本 健(まつもと たけし)

松本健(まつもと たけし)

昭和37年11月12日生まれ
三宅小学校、式下中学校卒業の後、奈良県立畝傍高等学校を卒業。
昭和60年に大阪大学工学部を卒業ののち、民間企業に入社。
主に神奈川県川崎市でマイクロプロセッサの設計、開発に従事。
2011年5月、同社に26年間勤務の後、故郷三宅町に戻り現在に至る。
2016年7月より、町議会議員として活動を開始。
妻と小学生の子ども1人に高齢の父の4人暮らし。三河在住。

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