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ベーシックインカム

12月13日、「ベーシックインカム導入の可能性とその財源についての勉強会」
に参加してきました。

ZACPR9493.jpg

桂木健次先生(富山大学名誉教授)に、
①現在のベーシックインカムに関する議論の紹介
②その財源についての議論の紹介と提案
③関連する話題として地域通貨の実験の紹介
といった内容の講義をいただきました。

私の理解では、

企業雇用を前提とした社会から、生存・生活ありきの社会に代わってゆく中で、
ベーシックインカムという考え方が生まれ、理論だけが先行しているように思われるが、
各地でさまざまな取り組みも行われているということ。

また、日本で実施するには、およそ100兆円(総所得の2割?)の財源が必要となると
言われていること。

一方で、アベノミクス、金融緩和、ヘリコプターマネーと言った財政金融政策の一つとしての
とらえ方。 日本の通貨発行益を利用してベーシックインカムをやってみようという考え。

その中で、国の特別会計の中で動かされる「交付債」「財投債」というもののお話。

などなどで、新鮮で興味深いものでした。

IMG_1609.jpg


IMG_1610.jpg

合わせて、関連する話題として、地域通貨のお話がありました。

地域通貨<ぺパ>というもの。
自治体が、古紙(新聞紙)を回収して得る利益の一部で、ぺパ(1ぺパは新聞紙1キロ)という地域通貨を
発行して、古紙の提供者に配る。ぺパは、地域の交通機関や物産販売所で使える(ただし期間限定)と
いうものらしい。古紙回収のエコと、地域交通機関を使うというエコを連結させてゆくしくみとしても着目
されているとのことでした。

さすがに、「通貨発行益」や「信用創造」につながるものでは無いにせよ、
ベーシックインカムと地域通貨を組み合わせると、何か新たなものが生まれる予感
も感じさせられ、ますます興味が沸いてきた一日でした。

(追記)

地方政府でできること、できないこと。
基本的に税制は変えられない、富(所得)の再分配もローカルでは出来ないこと、
と思っていました。
でも、地域の中で回る経済があり、地域通貨を持つことになれば、
などと考えると、足元から変えれることって、いろいろありそうな気がしてきました。

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松本健(まつもと たけし)です。

町議会、自治会等を通して、

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〒636-0211

奈良県磯城郡三宅町三河613

TEL. 090-8452-5455

E-mail. matsumo.take@gmail.com

プロフィール
松本 健(まつもと たけし)

松本健(まつもと たけし)

昭和37年11月12日生まれ
三宅小学校、式下中学校卒業の後、奈良県立畝傍高等学校を卒業。
昭和60年に大阪大学工学部を卒業ののち、民間企業に入社。
主に神奈川県川崎市でマイクロプロセッサの設計、開発に従事。
2011年5月、同社に26年間勤務の後、故郷三宅町に戻り現在に至る。
2016年7月より、町議会議員として活動を開始。
妻と小学生の子ども1人に高齢の父の4人暮らし。三河在住。

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