H29年3月議会報告(その2)
今回は、「本来の予算審査」について考えてみたいと思います。
議会が予算の議決権を持つ(あくまでも議決権。予算の立案は行政。)こと
で、財政民主主義が成り立っているということで、予算の議決は、民主主義
の根幹にかかわる事柄だと言われています。
「予算をしっかり審議する」と、よく言われますが、それって一体、何をどうすることなんでしょう?
問題を整理するために、まずは、予算管理ダメダメの状態をイメージしてみましょう。
家計と同じように考えていいと思います。
「個々の案件がどんぶり勘定で無駄が多い。結果として、総額に抑えがきかず膨らみ続ける。」
「目先、落とせない予算だけが残り、長い目で見て必要な本来やるべきことに予算がつけられない。」
ダメダメの典型は、こんな感じでしょうか。
その理由、原因は、
「予算の最終形(本来は総額いくらで、何々費にいくらかける)を定義、イメージしていない。
正解がわからないのだから改善しようがない。」
に尽きると思っています。
正解の姿、なりたい姿を定義して、それに近づけるように、分析、改善をおこなってゆく。あたりまえの事ですが、これが大切。
もちろん、個々の案件についての予算の適正化も重要ですが、何をもって適正とするか? は、結構難しいものです。もちろん、法外な値段のものは別ですが、通常の出費の場合、家計でも同じで、強い意志を持って、いくら以内に抑える、とか、半分にする、とかがなければ、費用を抑制できるものではありません。
すなわち、「個々の案件が世間並みの相場かどうか」だけを見るのでは不十分。そんなものは、各部署で責任持ってやってください、というもの。(言われなくても、既にやってくれていると思いますが。)
ということで、今から、時を戻して、H29年度の予算審議を行えるのであれば、こうやりたかった、ということを書き出しておきたと思います。
この先のフォローアップにも活かせるし、来年にもつなげてゆけると思いますので。
・予算は、策定段階からかかわる。
・策定段階から、予算の思想、ねらい、といった部分を審議する。
・予算の最終形(将来的に、総額いくらで、何費がどれくらい)を示して
もらい、それに、どのように向かってゆくかを示してもらう。
・個々の事業は、「目的」を明らかにした上で予算額を決める。
・「予算審議は通ったから終わり」で、あとは「予算どおりに事業を行う」
ではなく、本来の目的達成のために、最小の予算で遂行すべき。
それを、継続的に監視してゆく。
私は、町の予算は、まずは、基準財政需要額(地方交付税の基になる数字)
に従うべきではないか、と考えています。基準財政需要額の算定基準が
テキトウで、そんなもののとおりには執行できない、のであれば、算定基準
自体を見直すべき。
また、町の規模が小さいから、執行のためのオーバーヘッドはつきもので、
どうしても、他の自治体よりコストがかかってしまう、というのも疑問です。
もちろん、何の策も講じなければそうなるのでしょうが、我が家の事と思って、
策を講じるべきです。策が「合併」というのも一つの手でしょうが、それでは
あまりに策が無さすぎる。このIT化の進んだ時代、小さくても逞しく生きる
ことはできると思っています。要は、問題と認識してチャレンジするかどうか、
です。
続いて、『H29年度予算の個々案件について』を記してゆきます。
ご期待ください。
議会が予算の議決権を持つ(あくまでも議決権。予算の立案は行政。)こと
で、財政民主主義が成り立っているということで、予算の議決は、民主主義
の根幹にかかわる事柄だと言われています。
「予算をしっかり審議する」と、よく言われますが、それって一体、何をどうすることなんでしょう?
問題を整理するために、まずは、予算管理ダメダメの状態をイメージしてみましょう。
家計と同じように考えていいと思います。
「個々の案件がどんぶり勘定で無駄が多い。結果として、総額に抑えがきかず膨らみ続ける。」
「目先、落とせない予算だけが残り、長い目で見て必要な本来やるべきことに予算がつけられない。」
ダメダメの典型は、こんな感じでしょうか。
その理由、原因は、
「予算の最終形(本来は総額いくらで、何々費にいくらかける)を定義、イメージしていない。
正解がわからないのだから改善しようがない。」
に尽きると思っています。
正解の姿、なりたい姿を定義して、それに近づけるように、分析、改善をおこなってゆく。あたりまえの事ですが、これが大切。
もちろん、個々の案件についての予算の適正化も重要ですが、何をもって適正とするか? は、結構難しいものです。もちろん、法外な値段のものは別ですが、通常の出費の場合、家計でも同じで、強い意志を持って、いくら以内に抑える、とか、半分にする、とかがなければ、費用を抑制できるものではありません。
すなわち、「個々の案件が世間並みの相場かどうか」だけを見るのでは不十分。そんなものは、各部署で責任持ってやってください、というもの。(言われなくても、既にやってくれていると思いますが。)
ということで、今から、時を戻して、H29年度の予算審議を行えるのであれば、こうやりたかった、ということを書き出しておきたと思います。
この先のフォローアップにも活かせるし、来年にもつなげてゆけると思いますので。
・予算は、策定段階からかかわる。
・策定段階から、予算の思想、ねらい、といった部分を審議する。
・予算の最終形(将来的に、総額いくらで、何費がどれくらい)を示して
もらい、それに、どのように向かってゆくかを示してもらう。
・個々の事業は、「目的」を明らかにした上で予算額を決める。
・「予算審議は通ったから終わり」で、あとは「予算どおりに事業を行う」
ではなく、本来の目的達成のために、最小の予算で遂行すべき。
それを、継続的に監視してゆく。
私は、町の予算は、まずは、基準財政需要額(地方交付税の基になる数字)
に従うべきではないか、と考えています。基準財政需要額の算定基準が
テキトウで、そんなもののとおりには執行できない、のであれば、算定基準
自体を見直すべき。
また、町の規模が小さいから、執行のためのオーバーヘッドはつきもので、
どうしても、他の自治体よりコストがかかってしまう、というのも疑問です。
もちろん、何の策も講じなければそうなるのでしょうが、我が家の事と思って、
策を講じるべきです。策が「合併」というのも一つの手でしょうが、それでは
あまりに策が無さすぎる。このIT化の進んだ時代、小さくても逞しく生きる
ことはできると思っています。要は、問題と認識してチャレンジするかどうか、
です。
続いて、『H29年度予算の個々案件について』を記してゆきます。
ご期待ください。