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水道の話(R4 9月議会)

水道事業に関する一般質問を、もう少し詳しく記します。

松本質問)
 三宅町は、令和4年度から町の水道事業を廃止し、磯城郡3町による水道企業団での水道事業を開始したところだが、今年の11月(令和4年11月)には、県から県域水道一体化の基本計画が出され、翌2月(令和5年2月)には基本協定を締結するとの予定になっている。磯城郡水道企業団も参加/不参加を表明する必要があるはずだが、町長の考えを伺いたい。

町長回答)
 水道事業について
「今年の4月1日から郡企業団での運営を開始したところであり、現時点において具体的な県域水道一体化を見据えた検討はしていない」
 「郡企業団としても三宅町としても、中長期的な安定経営のために県域水道一体化も視野に入れた検討が必要」
「県や奈良市や他市町村の動きも見据えて県域水道一体化に向けた対応をしてゆきたい」
とのこと。

再質問等) Q:松本、A:町長、C(コメント):松本
Q)町長は水道事業の単位として、郡と県どちらが良いと考えるか?
A)判断する材料が乏しい。回答を差し控えたい。
Q)未検討とのことだが、検討の手順は?
A)方向性を見てゆきたい。安全安心を観点として。
Q)既に県水100%にして浄水場も廃止して郡統合を果たした今、県一体化によるさらなるコストメリットは考えにくいが、どうか?
A)水道事業には管路の更新をどうするかが重要。補助金等、総合的に見る必要がある。
C)総合的に企業団できっちり検討してきっちり情報公開していただきたい。
Q)コンセッションによる民営化についてどう考えるか?
A)世界的に見ても成功事例は少ない。知事もそれは無いと言っている。私個人としてもそういった民営化は考えていない。
Q)県一体化の後、そういった話が出て来た場合、町長はどのように抗うか?
A)消防なども同様で、広域化の際にいかに意見が伝えられるか、ガバナンスをどうしてゆくかという問題が議論されていて、水道でも議論をスタートしている。今後もそういった場を求めてゆきたいと思っている。
Q)県一体化の際に、この先民営化の動きが議論されるような事態が生じた場合には、一旦元の基礎自治体に持ち帰り賛否を問うという付帯条項を加えていただきたいが、どうか?
A)そういった場合、市町村が検討すべきと考えるが、そういう動きは無い。
Q)町から郡事業団に移る際に、この先県一体化の話が来た時には、判断は郡事業団がやることになるのか? 町はどのように関与するのか? との質問に、「その場合は、一旦町に戻されて協議することになる」と回答されているが、その理解で良いか再確認したい。
A(部長) そのとおり。県一体化の協議会には郡事業団から出ているが、事業の県一体化の話となったときには、市町村議会に諮られる。前の返事と同じです。

所感)
県の一体化は、三宅町単独で何かが決まるようなものではないことは承知。
県の方針には逆らえない、というのもわからないでもない。
でも、ちょっと主体性がなさすぎるのではないかと思う。
物事の判断は結論ありきではなく、よく吟味して判断、そしてそのプロセスを広く公開していってほしいものです。


テーマ : 地方自治
ジャンル : 政治・経済

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ごあいさつ
松本健(まつもと たけし)です。

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E-mail. matsumo.take@gmail.com

プロフィール
松本 健(まつもと たけし)

松本健(まつもと たけし)

昭和37年11月12日生まれ
三宅小学校、式下中学校卒業の後、奈良県立畝傍高等学校を卒業。
昭和60年に大阪大学工学部を卒業ののち、民間企業に入社。
主に神奈川県川崎市でマイクロプロセッサの設計、開発に従事。
2011年5月、同社に26年間勤務の後、故郷三宅町に戻り現在に至る。
2016年7月より、町議会議員として活動を開始。
妻と小学生の子ども1人に高齢の父の4人暮らし。三河在住。

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