R4 6月三宅町議会の報告②
前回に続いて、6月議会での一般質問の報告です。(会議録)
~会議録の37ページから、再質問も含めて全文(文字起し)が掲載されています。~
◎質問、回答の概要
今年度の予算は、地方交付税が1億3000万ほど増えている。これは、国自体の税収がコロナ禍にもかかわらず60兆円と過去最高であることに起因すると思われる。現に、他市町村も同様に予算(歳入)が昨年より上積みされているとのこと。
しかるに、現段階(3月に決定した今年度予算)では、小学校校舎建替えのための積立て、三宅1号線道路整備などに回っている模様。
このような時期こそ、教育、医療、保険等の無償化、減額など、今の暮らしの底上げを図る用途に使うべきではないか、とのことから、予算の組み替えについて考えを伺うというもの。 合わせて、財政の考え方、緊縮・反緊縮、積極財政、機能的財政論といったところへの町長の考えを問うつもりだったが、そこまでは話は及ばなかった。
今年度予算は、国の税収アップから地方交付税も1億3000万ほど増え、町予算も増額されている。 3月議会で決定した予算では、その増額分は小学校の10年後の建替え費用のための積立てや、三宅一号線道路整備などに回っている模様。 今年度の予算増額の背景が、国の各種生活支援、景気刺激策でもあることからも、この増額分は、今の暮らしの底上げを図る施策(教育、医療、保険等の無償化や減額)に使ってゆくべきではないか?
という問いかけに対し、町長の回答は、
今年度の予算編成は三宅ビジョンに基づいた準備と対話に重点。
過去より、国、県、地方がそれぞれの役割の下、地域住民の暮らしを支援している。
10年後への積立ては必要。今できることをしっかりやってゆくのも必要。一つのご意見として参考にはさせていただきます。
とのこと。
再質問で、明石市の話、水道料金無償化、ゴミ袋無償化、地域おこし協力隊の賃金、
などの話をして、「今はあらゆる面から住民の暮らしの底上げを図るべき」との意見を述べ質問を終えた。
◎この一般質問の背景
本来ならば、3月議会の予算審査の段階で議論すべき内容だったかなと思いつつ、予算確定の後、よくよく考えてみて思ったことがあり、質問することとしました。
率直に言うと、質問力不足もあり、「明確な回答を引き出すことができなかった」で、残念です。 しかしながら、職員含め執行側に、一人でも質問の趣意を理解してもらえればと思い、いつも質問に立っています。
今回の質問は?
「今年度の予算は、三宅町に限らず、市町村あまねく、予算規模が増大している。それは、1昨年来のコロナ禍に伴う、国の補助予算(10万円支給や各種事業助成)によって世の中にお金が投下されたことに伴う税収の増加(地方交付税交付金含む)に起因するものが大きいと考えている。(事実、昨年、今年と、税収は過去最大)
この現象は、このデフㇾで経済停滞の中、せっかく回りだしたお金であることを考えると、出来る限り回し続けることが肝要。「将来のために取っておこう」と基金として貯めこむのは良くない。 今年度予算で、地方交付税交付金の増額部分が、数字上は、将来の三宅小学校の建替えのための基金として積まれているが、上の趣旨からすると、今のため
の費用として使うべきではないか?」というもの。
インフレ、デフレをすべて貨幣現象(世のお金の量が多い、少ないで決まる現象)と言うわけではないが、その側面は多々あると思っている。 (世の中には、消費のために世を駆けめぐるお金と、資産として蓄えられて動かないお金の2種類があり、景気やインフレ・デフレ(資産インフレを除く)に寄与するのは前者のほう。)
現在のデフレを止めて、景気を上に向かせるには、生活者への政府支出の増大が一番必要であり、そのお金が、できるだけ貯蓄に回ることなく、消費市場を回り続けるような形が望ましいと思っている。