長谷川ういこ ここがすごい!
長谷川ういこさんの何がすごいのか?
2022年4月30日、れいわの横浜での街宣で、長谷川ういこが登場した。
グリーンニューディール政策研究会事務局長であり、先の衆議院選挙でのれいわの政策立案にも今回れいわの参議院全国比例として立候補予定」である。
長谷川氏は、
「民主党の失敗は経済政策」
「グリーンニューディールは単に気候変動を止めるというだけのものではない」
「今の物価上昇と円安は日本が脱炭素マーケットに乗り遅れていることが真の原因」
と簡潔に説明する。
個人としての魅力は、「お話がわかりやすい」「生き方がすごい」。
主張の魅力、「グリーンニューディールの奥深さ」、「積極財政」。
お見事。
という思いの中で、5月7日の福岡での講演会(緑の党主催)をYoutube視聴した。
視聴後、「れいわの政策が、日本の進む道が、やっとわかった気がする。長谷川ういこ めちゃ立派。」とTweetとすると、多くの方に共感していただきました。
Tweetでは、言葉足らずであり、自身も消化不良気味であることから、
「わかった気」になったこと、それと、なにがすごいのか、を書き残したいと思います。
私は、山本太郎の政策に、ほぼ全面的に賛同しています。
最近の山本太郎は、ますます、勉強家、知識豊富になっていて、あらためて感心させられています。
「税は(税だけが)財源ではない」も、「国の借金は国民の預金」も、「保守と名乗るな保身と言え」も、
どれも同感。
一方で、れいわの主張は、「弱者救済、貧しい人のための政党」とくくられてしまう事があり、山本太郎が叫べは叫ぶほど、そのようにカテゴライズして情報を遮断してしまう人がいるようです。
また、一方で、山本太郎の積極財政を、資本主義の矛盾を増大させるだけのバラマキと切り捨てる方もおられるようです。
「れいわの言っていることは決して間違っていない」と思いますが、れいわが、この先、広く支持を拡大してゆくには、これら2つの階層へのアプローチが大切だと思っています。
2つの階層は言い換えると、次のようになります。
1つ目は、「会社経営陣」。サラリーマンの中間管理職以上も含まれます。自分は勝ち組(のはず)と思っている人も含みます。
そして、もう一つは、「緊縮脱成長」。現在の社会の矛盾を「行き過ぎた成長」によるものと考え、成長自体を否定する人たちです。そして、経済成長による矛盾が産む最たるものが自然破壊です。
長谷川ういこさんの言う、「グリーンニューディールは単に気候変動を止めるというだけのものではない」
は、この両者とれいわの政策をわかりやすくつなぐことのできるものだと思うのです。
総額200兆円の政府支出は、「ルーズベルトのニューディール政策」のように、供給が過多となって景気が後退した時に、政府がこの先必要とすべきモノや文化に投資を向けさせるための経済政策であり、グリーンニューディールの場合も、環境政策であり、需給ギャップの解消であり、雇用を産み生活を向上させる政策であるというもの。
この先どこに向かえば良いのか頭を悩ませる経営者、資本主義の矛盾故に資本主義経済自体を否定することに解を求める人たち、としっかりと手を取り合って、社会の変革をすすめてゆける予感を感じました。
追伸)
・「積極財政」を唱える人の中には、「積極財政で国力を高めて、隣国に対抗する」という方もおられます。「れいわは積極財政で何をやるのか?」 に対して、これまで、消費税廃止、教育無償化、奨学金チャラ、農家直接補償、など、国内需要喚起、給付関係が多く、産業界が期待する、産業振興、日本の対外競争力低下に対する対策といったものが弱かったように思える。(国内需要喚起が、回りまわって企業の競争力向上につながるという一面を否定するものではありません。)
グリーンニューディールが、産業振興、企業の競争力強化を呼ぶものとして、積極財政の用途を明確にでき、他の積極財政と明確に区別できることは非常に重要だと考えます。
・「グリーンニューディール」、昨年、聞いた時には、「どうせ既存資本の投資対象として環境問題がうまく利用されているだけの事じゃないか」と感じていました。バイデンが何かやると言っても、どうせ一部の誰かのためだけのものだろう、と思っていました。サンライズ運動の話などを聞くと、どうやらそうでは無さそう。また、バイデンが政策をとり入れた事も、ルーズベルトのニューディール政策や、ケネディのアポロ計画を意識したものであるならば、「今起きている物価上昇と円安の原因はここにある」が真実味をおびてくる。 1929年にアメリカがニューディールで不況を乗り越えた際、英仏はブロック経済で、日独伊は全体主義、海外進出を取ったことが、第二次世界大戦を招いたという歴史を踏まえると、グリーンニューディールの意義は、ますます高いものとなりますね。